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夢をたぐればほろほろと



「ありがとう」のパワー


お母さん、今日のばんごはんがすっごく美味しくって、ありがとう。
美味しすぎて、今おふろなのに、ありがとうって思っちゃうんだよ。

あと、みおのペインティングの片付け手伝ってくれてありがとう。

いつもごはん作ってくれてありがとう。

いつも怒らないでくれてありがとう。(注:普通に叱る場面では叱ってるし、いや、普通に怒ってるよね…)

いつも海(妹)にやさしくしてくれて、ありがとう。

海のめんどうみてくれてありがとう。0歳からだよね。

みおのめんどうを、ずっとみてくれててありがとう。0歳からだよー!

耳そうじ、気持ちよくってありがとう。

みおが空からおりてきた時に、そこ歩いててくれてありがとう。
だって、こういうお母さんだいすきだもん。

お母さん、いつもありがとうって言ってくれてありがとう。



この怒涛の「ありがとう」攻撃。
なんか、ものすごくポジティブで、もう、本当に、こちらこそありがとう、という思いでいっぱいになる。からだがフワフワ浮いてるみたいな気になってくる。


ここ数ヶ月、子どもとお風呂は私担当になっていて。いや実にありがたい。で、JBさんが皿洗いをしてくれているのだ。ありがとう。
そしてお風呂はいつも半身浴なので、今日は肩が肌寒いなぁ、と思っていたら、みおがお湯を汲む容器を探していて。ひとつは海が使っていて、もうひとつは私が歯磨きのあとにうがいをする為に取ってあった。今は無理だよ、なんて言ってたら、もうひとつあったのを見付けてきて、何をするかと思えば、私の正面に座って私の肩に暖かいお湯をかけ始めたんだ。
「あー、それで探してたんだぁ、もうありがとうね。みお優しいね、うれしいなぁ」って私が言ったのがきっかけだったのかな。って今書きながら気付いた。

それで、ごはんが美味しかったからありがとうから始まって、お風呂の間中、お風呂のあとも、寝るまでずぅぅーーーーっと、もう考え得る全てのことに対して、「ありがとう」と言い続けてくれたんだ。

それに対して私も「そんなに色々ありがとうって言ってくれてありがとうね」と言うと、
「ありがとうって言ってくれてありがとう」と言い、ちょっと考えてから、
「『きり』って言うのは、終わりって意味だよって教えてくれてありがとう」と言ってた。
このままふたりで、「ありがとう」に対する「ありがとう」を言い続けたら、本当にきりがないなって思ったんだろうね。

今おやすみを言って、たくさんキスして抱っこして明日もまたたくさん遊ぼうね、と言って寝たんだけれど、この幸せ感が半端ねぇ!と思って書いてます。
「ありがとう」のパワー、ホント半端ない。

もうね、本当に産まれてきてくれてありがとう。お母さんのお腹に来てくれてありがとうね。
って言って、長い長い抱っこをした。

すごい。皆にもやってほしい。私ももっと「ありがとう」な気持ちを前面に出していこうと思う。自分の、その感謝の気持ちって、相手を幸せにするんだなぁ、と、まぁ頭ではもちろんわかってますよ、でも、こんなに直球でズドンって来たのは………、過去にあったか?

晩ご飯の後にも、ふたりを一緒に抱っこして「もう本当に宝物さんだなぁ〜」とデレデレしていたんだけど、お風呂でも3人でハグして幸せオーラが今日は凄かった。ので、ものすごく久しぶりにブログにその感動を綴ってみた。

みお、5歳と3ヶ月、海、1歳7ヶ月(毎日新しい言葉が出てきてて、可愛さ炸裂)。
産まれてきてくれて、この日々を、ありがとう。


「ありがとう」のパワー_c0258028_22010374.jpg

# by jupiterica | 2017-08-29 20:36 | Mio

選挙フェス 三宅洋平


いよいよ今週末、参議院選挙ですね。

ここまで政党ごとに公約に明らかな差があるなんて。
普通に考えれば、中学生、いや、小学生でもわかるんじゃないかなぁ?と思う、過激な公約を並べまくった与党とその他もろもろの党。(自民・公明・大阪維新・元気・こころ)

じゃあなんでこの与党が与党なの?
そこに利益のある人間、お金のある人が指揮するマスメディアの報道するものしか知らない人たち、もうこんな政治は嫌だと見て見ぬ振り、またはもう諦めて政治にノータッチになってしまった人たち。

でも、これ以上やりたい放題やらせちゃ、日本危ないよ。本当に。




もうオーストラリアでの選挙は、先週末に締め切られてるんだけれど、今日本で、テレビでは全く報道されていないらしい、三宅洋平の『選挙フェス』から目が離せない。

選挙フェス 三宅洋平_c0258028_23024634.jpg
渋谷が、彼の話を聞きに来る人で埋め尽くされてる。一大ムーブメントだわ。



選挙区が東京の人に、特に見てもらいたい。

(他にも、初日から毎日 You-Tubeにアップされてるよ)



こちらの記事も合わせて読んでみてください↓
〔筆者さん、シェアさせて下さい〕




彼が言ってること。政策ビジョン。
(抜粋)

・ STOP!改憲2/3議席
・ 脱被ばく 測りまくる日本
・ 消費税やめて富裕税を

・ 原発即時停止
・ 廃炉ビジネスの透明化
・ TPP入らない
・ 教育の無償化(幼・小・中・高・大)
・ 戦争よりも災害に強い自衛隊
・ 基礎控除を38万円→120万円以上に(ベーシックインカム)
・ 破壊から再生の公共事業へ
・ R水素、小型風・水力などの地域発電を振興
・ 環境第一(憲法に生態系の権利を)
・ 動物殺処分0!
・ 最低賃金の大幅引き上げ
・ オーガニック革命(有機・自然農の推進)
・ 1億万耕(農教育の制度化)
・ 保育・介護の社会化の徹底

・ 自分らしくあれる社会


詳しくは↓


あと、これ、創価大学有志の会の男性の発言。公明党を支持するのはもう無理です!って言ってのけてるところ。
これ、ものすごく勇気が必要だったろうなぁと思う。組織の中で。


海外では、イギリスでこのムーブメントが報道されたらしいし、ヴィヴィアン・ウェストウッドや、ボブ・マーリーのお孫さんからもメッセージが届いている。



2日目の高円寺での演説は、You-Tubeの再生回数は54万超えてる。

私も日本にいたら行ってる。熱い!

選挙フェス 三宅洋平_c0258028_19123856.jpg
明日5時の品川駅で最後!
(↑追加、時間変更あり)


今変えないでいつ変える??

あさってはいよいよ投票の日。




# by jupiterica | 2016-07-08 21:12 | 日々のいろいろ

海 誕生物語 【その5】


海 誕生物語 【その5】_c0258028_110855.jpg
              パッションフルーツのサイケな花


なんだろう、最近やることが次から次へとあって、終わりがない。
夜ご飯を食べ終わって、海をお風呂に入れて、おっぱいあげて寝かせると、そのまま私もバタンと寝てしまうこともある。というか、二日に一度はそうなってる気がする…

最近始めたエクササイズのせいか。
布おむつも再開したし。
隔週で、みおのアクティビティークラスにも行き始めた。

こうやって書くと、そんなでもなさそうなんだけど、実際は、本当に息つく暇がない。
こうやって二人が昼寝をしている最中(もしくは夜二人が寝た後、を数日にわたって)に書かないと、ブログを書く暇もない。あっても、疲れちゃってると、書く気力がない。

でも、疲れてるんだけど、まだ楽しんでるからまだいいのか。
いやぁ〜、でも、ウンチのおむつをすすいでいる時は、さすがに、こんなに頑張らなくてもいいのかなぁ?と思うが。それでも、きれいになったおむつが、風になびいているのを見ると、気持ちがいい。とっても清々しい気持になる。


エクササイズは、パワーウォーク(早歩き45分間)を週に2回、筋トレ(約1時間)を週に3回。本当はおしり中心のエクササイズをしようと思っていたんだけど、産後だし、コアマッスルを鍛えるプログラムを、ダウンロードしてやってる。結果、それで良かったと思う。だって、まずは体の基盤から。それに、腕も背中もおなかも太ももも、全部気になるから。

食事は、ダイエットというよりも、普段から気をつけていたことを、少し厳しくした感じ。砂糖断ちして、グルテンもなるべく控えつつ、オーガニックの野菜をたくさん、生で採れるものは生で。野菜ジュースも、朝時間を見つけて、週に2回くらい(翌日の分も)。食事の中に、キヌアやチアシードを織り交ぜて。キヌアは玄米と混ぜて炊いたり、キヌアサラダや、朝食にヨーグルトとチアと果物と混ぜたり。とにかく、プロセスフードや、添加物が、食事に入り込まないようにしてる。おやつも、ナッツとか、ヨーグルトまで。こうやってると、果物食べるだけで、こんなに甘いんだ、と感じる。ドライフルーツも食べるけど、かなり甘い。砂糖の代わりに、デイツ(dates。ドライフルーツ)を使ったお菓子などもあるけど、まだそこまでお菓子食べたいー!とはなっていないので、却下。かえってそういうふうにデザートを食べると、デザートに対する執着心が湧いてしまいそうなので。

とりあえずは12週間、こうやってみて、その後は、少しずつ、筋トレを週1〜2回にしたり、食事も少し緩めたりはすると思う。でも今は、からだが浄化されていく感じが気持いいので、楽しんでやってる。からだ中、特に今日はももの後ろ側が筋肉痛だけど、それも気持がいい。筋肉痛が治る前に、次の筋トレしてるからなぁ。この歳になると、筋肉痛って1日じゃ治らないからね。筋トレは、ほぼ一日おきだし。
妊娠中に落ちてしまった筋肉をとりもどして、ぷよぷよしたおなかと、たるんだお尻を鍛えられればいいな。

で、JBさんは、私がからだのラインを気にするのがあまり好きではないらしいので、そんなに協力的でもなく。ラインだけじゃなくって、健康そのものに気を使ってるのにね。
でも冷凍庫にアイスクリームがないこととか、戸棚にクッキーがないこととかは、彼の健康にもいいんじゃない?食事もクリーンだし。…と密かにJBさんのからだ改造計画も進行中…。言うと怒るからね。前に、タニタの体重計(脂肪率だけじゃなくって、水分や筋肉量、エネルギー消費率や推定年齢まで分かる物)を買った時、その結果(痩せすぎ、筋肉質、普通、やや肥満、などなど)を私が読み上げたら、それが気に食わなかったらしく、大変なことになったから、もう私は彼のからだのことはあまり言わないようにしているのだ。いや、太ってはいないんだけどね。最近おなかがね…いやいや、見た目のことを言ってるんではなくてね…。まぁ運動不足とか、時間がないとか、色々理由はあるんだろうけどね…。ジム行きたいとか、ジムじゃなくって、お外で鍛えたい、とか、色々言ってはいるんだけどね(たまに)……
なので、うちでは、夫婦揃って筋トレ、とかは絶対ないので(まぁこれは私の理想押し付けでよくないね)、せめて、食事は気をつけたい、自分自身にも。旦那様にも。子どもたちにも。


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                 いっぱいとれたよ〜

さて、海ちゃん。
もうここ1ヶ月ほど、毎日夜8時から朝の6〜7時まで寝てくれてる。ありがたいねぇ。昼間も、とにかくリラックスしてて、無駄に泣かないし、よくしゃべるし、よくにこにこする。体重は、10日前で5.7kgくらい。

おっぱいの量が、少し減った気がしたんだけど、食事の量を少し制限したせいだったんだと思う。今は、自分が満足するくらい、普通に食べてる(普通よりやや多め)。そしたらまたいっぱい出るようになった。量は減らしちゃいけないんだね。量も質も大切なんだ。


おしゃべりにバラエティが出てきておもしろい。ぐりゅりゅいぃ〜とか、ぼぅえ〜〜、って最近よく言ってる。かわいい!おむつが湿って気持ち悪くて文句を言う時も、「ぼぅえ〜〜ぼうーぼうー」ってくちびる突き出して言うから、もうかわいくてかわいくて。

それから、2週前くらいから、自分の拳に気がついて、ぐるぐる回しながら眺めてる。JBさんが、"You've got hands, I've got hands"ってリズムに乗せて歌いながら、海の拳を、JBさんの拳で、ぽん、ぽんって小突いてたら、海すっごくウケちゃって、「キャハーキャハキャハ!」って、今まで聞いたことないくらい笑ってた。

それから、左手の親指、ついに見つけちゃったね。しゃぶってるよ。眠い時、おなかが空いた時。みおと全く一緒。左の親指。2歳までならいいとも聞くけどね。みおは2歳すぎてもしゃぶってたからなぁ〜。海はどうなるかしら…。

あと、最近本当によく笑う。smileはもちろん、laughも。
お風呂前に、服を脱がせる時にも、くすぐったいのか、ぐふふ〜〜って笑うし、耳の後ろこちょこちょってすると、えへーえへへへ〜〜ってなる。おっぱいあげた後に、口の周りぽんぽんって拭きながら、ててててて〜って私がリズム良く言うと、すごく面白そうに、でへへへ〜ってなる。まぁとにかく可愛い!全部かわいい!(これって親バカなの?)





そう、そんな海の誕生物語。
こんな貴重で素敵な体験、一生忘れない!なんて思ってたくせに、けっこう記憶がおぼろげになってきてる…あはは。

海 誕生物語→【その1】【その2】【その3】【その4】


ベッドに移動して、それまでしていた Slow breathingを、Birth breathingにして、海を外の世界に送り出そうとしていた時。

もう完璧に、赤ちゃんの頭を、からだの中で感じていた。
みおの時もそうだったんだけど、Birth breathingができるようになった時の安堵感って、すごい。ものすごくリラックスできる。
それまでって、気付いてないんだけど、無意識のうちに、落っこちていかないように、からだの中に留まらせておこうかなぁって気持ちが働いているのか、完璧にリラックスできていないんじゃないかと思うよ。そうじゃなかったら、あの安堵感はないはずだから。

そうしてBirth breathingを始めたら、もう今度はアレヨアレヨという間に、一波ごと、一呼吸ごとに、海が降りてきているのを感じた。

そこからは、もうあっという間。
子宮頸部の辺りの皮(?)は薄く伸びて、赤ちゃんの頭は、産道を通り、ついに外の世界へと向かっていった。
神社の鳥居や参道、本宮って、女性のからだがモデルになってるって聞いたことあるけど、まさにそうだよね。本宮が子宮。参道(産道)を通って鳥居から外へ。

もう慣れたもんで、私は、出てきたかなぁ?と思ったら、自分の手で赤ちゃんの頭をさわってみた。あ、もういるね??って思ったのを覚えている。みおの時もそうしたから。

ここで、ローズバッドのイメージを湧かせるんだけど、この時思ってたかなぁ?この記憶は後付けか、もしかしたらビジュアライゼーションの賜物の前付け(?)かも。
バラの花びらが、一枚一枚順にゆっくり開いていく様子を、頭に思い浮かべるのだ。

不思議なもので、この、呼吸をBirth breathingに変えてから、痛みというものを感じなくなるのだ。痛みを感じているのか、感じていないのか、定かじゃなくなる。でも、感覚はものすごく研ぎ澄まされているので、赤ちゃんがどこにいるのかは、よくわかる。みおの時も全く同じ体験をした。

痛みがないなんて嘘だ、ってみおの時にも言われたことがあるんだけど、本当に感じていたのかわからないんだよね。
正直に言うと、私が『波』と呼んでいる、『陣痛』は、やはりいくら呼吸法を会得していて、すこしましにはなっても、痛いものは痛いのだ。でも、この、産道を通して外へ送り出す過程っていうのは、本当に「痛み」という感覚をなしに成し遂げられるものだと思う。私はお産を二回経験して、本当にそう思う。
もちろん、自己暗示なみの練習や、お産日まで数週間のマッサージ(Perineal massage)、自分とおなかの赤ちゃんとのお互いの信頼感、あとは、本当に大切だけど、恐怖心を感じないところへ自分を持って行ってあげた時にある、究極のリラックス度によってなされるものだと思う。

お産って、たくさんの女性が通る道だし、たくさんの奇跡の重なりで起こる、本当に貴重で神秘的で素晴らしい体験だから、なるべく多くの女性が、辛い思いをしないで、素晴らしかったって言えるようなお産にできたらいいなと思う。


そして、私が、赤ちゃんの頭をさわって、きゅ〜んとしていた頃、別室にいたみおとJBさんが、看護師さんに呼び出されて、荷物をまとめたり、みおを起こしたりしてから、部屋に入ってきた。

カーテン開けたら(ドアないから)、正面に赤ちゃんの頭を見たそうだ。
みおは寝ぼけ眼でどう思ったんだろう…?

それから二人は、私のベッドの横に来て、赤ちゃんが出てくるのを見ていた。

今、JBさんに、この時のことを聞いたら、私はすっかり忘れていたんだけれど、助産師さんか看護師さんの誰かが、"PUUUUSH!!"って私に言ってたらしいのね。
で、それに対して、私は、"Don't say Push!"って言ってたんだって。そういえば、そうだったな。今思い出した。

そう、押し出しちゃだめ。Breathe the baby out だよ。呼吸とともに送り出すのだ。
いきむと、その緊張が、もしかしたら産道をきつくしているかもしれないし、会陰が自然に開いていない状態で押し出すと、赤ちゃんの頭にはきつくて苦しいだろうし、会陰裂傷してしまうかもしれないし。

そういう私も、みお出産の時は少し切れた。でも縫うほどではなかったから、自然に治ったけれど、出産後のトイレは辛かったなぁ…。


そして、二人が入ってきてから、わりとすぐに、赤ちゃんの頭が出た。←これはもう、すぐにわかる。
と思ったら、そのままの勢いで、赤ちゃんのからだが引っ張られているように感じた。私は助産師さんたちが向きを変えようとしているのか、引っ張り出そうとしているのかと思い、「ひっぱらないで!」と言った。(私も「押すなって言うな」とか、「引っ張るな」とか、忙しいね笑)
そうしたら、皆が声をそろえて(JBさんも)、「ひっぱってないわよ、赤ちゃんが自力で出てこようとしてるのよ!」って言っていた。

でもそれは、本当に誰かが引っ張ってるじゃないか?ってくらいの勢い?で、力強く出てきたのだ。たぶん、赤ちゃんが、向きを変えた動きが、私にそう感じさせたんじゃないかな?って今思った。うん、きっとそうだ。
最後の出口は縦長だから、頭は下側(お尻側)を向いて出てきて、その後、肩幅の方が、胸板よりも厚いから、今度は肩が上下になるように、赤ちゃんは90度向きを変えるからね。本当、よくわかってるよなぁ、って感心しちゃう。なんでだろう?本能で向きを変えるのかねぇ?



で、その次の瞬間(ひと息で)、つるるん〜〜っと出てきた。

出てきた赤ちゃんを、自分の足の間に見て、私はすぐに向きを変え、服を脱ぎ捨て上半身裸になり、skin to skin で赤ちゃんを胸に抱きかかえた。 (あんまりよく覚えてなくて、JB談)

すぐに赤ちゃんの性別チェックしたのは覚えてる。
女の子だった〜〜〜❤️


それで、その後は、ホンニェ〜、ホンニェ〜って泣き始めた彼女を、ただひたすら抱きしめて、キスして、ありがとうありがとうって言って、抱きしめ、キスして、眺めて、幸せに浸った。

やっぱり、赤ちゃんってすごいのよね。おっぱい探しあてるの。目つぶったまま。よちよちで。
私はといえば、もう愛が溢れ出しちゃってとまらない状態。エンドルフィン?
妊娠中もそうだったんだけど、たまに、ものすごい快感に襲われる。おなかの底から背中を伝って、胸の方にどわわわ〜って上がってくる、幸せ感。そして、それは今も、授乳中に突然あらわれるの。海のパワー。赤ちゃんって本当にすごい。と思う。

海 誕生物語 【その5】_c0258028_144678.jpg



その晩は、助産師さん達は大忙しだったから、体重を測ったりっていう、出産直後にする検査的なものも、2〜3時間過ぎてからだった。

その間、私たちは家族水入らずで幸せな時間を過ごした。
と言っても、実は Assessment unit だから、明かりをアンビエントに暗めにして、アロマ炊いて、Brian EnoのCDが……とか、まるでナシ!!笑
蛍光灯しかないし。眩しいって!もちろん、アロマバーナーもなし、スピーカーもなし。ちなみに窓もなし。

ヒプノバーシングのバース・プリファレンス(こちらの出産に関する希望を一覧にまとめたもの)も、助産師さんもだーれも読んでくれてなかった……笑
【Birth preference の内容はこちら参照→


だから、私に対する指示・アドバイスなどは、バース・パートナー(JBさん)を通して、っていうのもまるでなし。めっちゃ "PUSH!!"って言ってたし。

あら、でも、それら以外は、全部希望通りやってたわ。
自分の希望をはっきりと伝えたからだと思う。
私たちのお産であって、お手伝いしてくれている方々のお産ではないからね。


みおはといえば、お産が終わった途端、もってきた伸ばせばベッドにもなるカウチを床に置いて、速攻寝始めたし笑。
そりゃそうだよね、海ちゃんの誕生は午前0:45でした。いつもならぐっすり寝てる時間だもん。


……なんだか、みお誕生の時は、窓から木々に雨が降っているのが見えて、部屋は薄明かりで、赤ちゃんから出ているオーラが部屋全体を包み込んでいて、とてもとても静かで、時が止まってしまったかのようで、本当に神秘を感じていたのだけれど。

今回は、なんだか笑えちゃうことが多くて。海はといえば、やっぱり産まれたばかりの赤ちゃんだから、神々しいものがあって、幸せ感はものすごいんだけれど、なんだか、JBさんとひたすらおしゃべりしてたなぁ。たわいのないおしゃべりで、いっぱい笑いながら、私はお腹が空いちゃって、自分で持って行った食料は軽く食べてしまって、助産師さんに何か下さい、と頼む始末。トーストを二枚焼いてきてくれたんだけど、それもペロリで、結局その後また軽食パック(果物やパンやヨーグルトが入っていた)まで頂いた。ありがとうございます〜。これ、午前3時とか4時とかの話。幸せいっぱい、お腹いっぱい。

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翌日。まだとってもちっちゃいな。



最後に、JBさんの視点から。
Birth from JB's perspective.
(JBさんが、翌日Facebookに載せたポスト)


Last night, we went to the hospital when R(私) felt the time was right. It happened to be on a night when many babies wanted to be born, so it was very busy. When we arrived, we were asked to sit in a waiting room as the assessment unit was full.
This wasn't going according to our ideal preference, but R(私) sat there, breathing her way through the surges that were coming every 5 minutes. Eventually, someone came to take her in and I stayed with our son, who was sleeping on the couch. I wasn't hearing anything for a while, so I snuck away from sleeping child to see if my wife needed me, or anything to help. I noticed her surges were becoming more intense, so I went to get the midwife, but couldn't find her, and had to go back to the waiting room to check on sleeping son.
While I was there, I phoned our friend, who was coming to assist with the birth, and said she should start making her way in. I was gathering myself and my things when a nurse came in and said "um, do you want to come in, she's having the baby!"
So I gather my things and pick up sleeping child off the couch, and when we got to the room, baby's head had appeared, staff were frantically preparing, son was rubbing his sleepy eyes to the sight of mummy giving birth and we sat by this amazing woman as she breathed baby down and out, stripped off all her clothes, grabbed baby and held our beautiful new daughter against her skin. A baby girl was born. No name yet, we're just going to hang out a bit first.
I'm still trying to gather myself, mum and bub are doing just fine. Love love love!


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一週間前。ぷにぷに。

# by jupiterica | 2016-04-25 01:39 | Mio&海 誕生物語

海 誕生物語 【その4】


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               ポーポー(パパイヤ)の新芽


海が笑った!!

それは昨日の出来事。
いつもおっぱいを飲み終わると、満足そうな顔をするのだけれど、それが曖昧な時に、ちょっと乳首で、どうなの?もうおしまい?ってつっつくことがある。そうしたら、舌で全てを押し出す動きをしてから、お得意の「もうけっこうです」顔、下唇をぶーって突き出す表情をした。まぁいつものことなんだけど、この顔がかわいくって!そこまでぶーって嫌がらなくてもいいじゃん、って顔。
で、私がくっくっくっくって笑ってたら、その顔を見て、にぱぁ〜〜って笑った!!

最近はクーとかうーとかって、よくしゃべるし、アイコンタクトもばっちりなんだけど、これが私への最初のスマイルかな?


数日前から、これって笑ってるの?どうなの?っていうのはあったんだけどね。特に、JBさんがピカブー(いないいないばぁみたいの)をする時に、笑ってる風だったんだけど、でもまだおならしたい時に笑ってるみたいに見えたりとか、笑っている風に見えても、本当かな?って思うこともあったから。いや、あのピカブーへの笑顔もおそらく笑ってたんだろうな。


で、笑顔が見えると、突然、ものすごく意思疎通できてる気になるね!目を見てのおしゃべりもそうだけど、なんか、キャッチボールのボールががっつり返ってきた感じがする。うれしいもんだねぇぇ。すっごくかわいい。


体重は、先週の火曜日に4.95kgだったから、もう今週あたり、産まれてから約2倍になるんじゃないかなぁ。もももむっちむちで、よく育ってる。


ここ一週間は、夢うつつ授乳っていう、夜の10〜11時頃に、眠ってるまま授乳するっていうのもやめて、そのまま夜中一回起きるだけで、朝まで寝てくれるようになった。
夢うつつ授乳は、やめたというよりかは、授乳しようとしても、寝ながら、例の下唇をつきだす顔をして、全面拒否されちゃうんだよねー。なんか、無理強いしてすんません、って気持ちにさせられる笑。
なので、もう必要ないんだろうって、思ってやめた。
そうしたら、今まで、だいたい夜中の2時頃に起きてきてたのが、3時半とか、4時頃になった。8時に最後の授乳するから、7時間くらい続けて寝てくれるようになった。今日なんか、4:50まで寝てた。8時間以上!7週目でこれはだいぶありがたい。

みおが2ヶ月半の時に出会った本に助けられて、そのやり方を、海にもしてるんだけど、今回はなんだか色々すんなりいってる。これは、このやり方を始めた時期が早かったからなのか(生後2週間で始めた)、海がとても順応性のある赤ちゃんなのか、私が二回目で慣れてきたからか…。たぶん、その全てなんだろうな。
そのうち、そのやり方も書こうと思う。人それぞれ色んな育て方があるけれど、私たち夫婦には、とても合ってると思う。




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さて、海の誕生日のできごとの続き。


私が、Assessment unit にひとりで、あー赤ちゃんん降りてきてるー…って思ってた時のこと。

廊下へ出て知らせるべきか。
ここから大声で呼ぶべきか。
誰か来るまで待つべきか。

廊下をうろうろ歩いたら、赤ちゃん出てきちゃいそう。
なんか、大声出したり叫んだりする気になれない。また聞こえなくって何度も大声出すハメになりそうだし。
誰か来るまでって…いったいいつ?!


なんて、いろんな考えが、頭のなかグルグルしているうちに、看護師さんが部屋に入ってきた。(誰が看護師で誰が助産師なのか、私には区別がつかなかったけれど、JBさんが言うところには、この時の女性はたぶん看護師。まぁどっちでもいいんだけどさ)

私は、安堵するというよりか、波の狭間で忙しくって、あ、いたの?って感じだった。
で、もう赤ちゃん降りてきてる気がするんだけど。って言った。


[この辺りの記憶がちょっとおぼろげ。波が頻繁に来るし、それもかなりの勢いで。それに合わせて、かなり集中して呼吸をしていたから(Slow breathing)、周りのことにあんまりかまっていられなかった]


後からJBさんに聞いたところによると、JBさんが Interview room に戻って、ジャッキーに連絡とったりしていたら、看護師さんが慌てふためいてやってきて、「もう産まれそうだから早く来て!」って呼ばれたそうだ。

そういえば、今一生懸命この時のこと思いだそうとしたら、うーっすらと、「ご主人呼びますか?」って聞かれたような気が…する…かも…。それで「はい、お願いします」って言ったような気が…しなくもない…。(超あいまい)


私はといえば。
部屋のなかで、ものすごく集中して呼吸をしていて、意識はすべて、自分のからだの中にあった。

まだベッド脇に立っていて、例のゆ〜らゆ〜らをしていたんだけれど、看護師さんだか助産師さんだかに言われて、ベッドの上へ移動。

ベッドの背は、もともと起こしてあったのか、起こしてもらえるように頼んだのかは忘れちゃったけど、起こせるだけ起こしてあって(あ、赤ちゃんの心拍測ったりしてる時にもうある程度起こしてあったわ)、そこに、仰向けに寝るというか、座ってくださいと言われたのは覚えている。
でもお腹が痛い時って、こう、前かがみになるじゃない?おなかを抱え込むように。そんな時に、おなかを上にして寝ろと言われても、すっごく不自然な気がした。
なので、こっち向きがいいの!と言って(実際には、こっち向きでもいいですか?)、そのベッドの背に向かって膝立ちのような格好をした。で、ベッドの頭の部分を手で掴む、というよりは、肘を立てて両腕の上におでこをくっつけるような姿勢をとった。


これでもういつ産まれてきても大丈夫!って思った。
下が固いか、柔らかいかっていう、漠然とした感覚で、安心感が生まれて、妙な自信もむくむく出てきて(妙でもないけど)、今おそとに出してあげるね!って思った。
(ベッドに移動して、って言われた時は、もう面倒臭いな、今集中してるからそれどころじゃないのよって、実は思ってたんだけどね)


たぶんこの時、それまでしていた Slow breathing を、Birth breathing に切り替えたんだと思う。
記憶は曖昧だけど、その時の自分は、自分が何をしたらいいのかはっきりとわかっていたし、その時自分がしていることに対しても、絶対の自信があった。それに、体の感覚もすごく鋭くなっていたと思う。



私は、もともと超が付くくらいの楽観主義なのだ(典型的な射手座)。あと、ここぞって時に湧いてくる、根拠のない自信。これに人生助けられてる部分が多々ある。
その自信に、根拠がある時もあるんだけど。ない時の方が多いかも。根拠がないというか、はっきりとした理由がないけど自信はあるって言った方が正しいかな。でも、自分の直感を信頼しているので、自信はそこから来るのかもしれない。
直感を信じないで、別の選択をして後悔することはあっても、直感を信じて後悔したことって、あったっけな?


その、絶対なる自信が、崩れたことが、一回だけ、ある。
一回だけ、と言っても、常に何に対しても自信があるわけじゃあないから、絶対に大丈夫だと信じて疑わなかったことに対してだけ、でね。

その一回、とは。
一昨年のできごと。


みおの時も、妊娠・出産に関しては、全く不安にならなかったのだ。なんであんなに自信があったのかわからないけれど、妊娠も楽しんだし(つわりと腰痛以外)、出産に対する不安っていうのが一切なかった。後に、ヒプノバーシングを通じて、出産に対して恐怖心を抱く女性が多いことに驚いた。でも、その事実を知っても、ヒプノバーシングのおかげか、そちら側に傾くことはなかった。


だから、次の子を妊娠した時も、何の心配もせず、その自分の絶対なる自信の上にいた。検査でもエコーでも、つわりで辛くってもなんでも、絶対に健康な子を産むものだと思っていた。


でも、12週目。
ダウン症の検査をするエコーの予約の日が近づいてきた、その数日前に、ピンク色のおりものが出た。

この時は、まださほど心配もしていなかったけれど、何かわからなくて不安なよりも、その原因がわかった方がいいと思い、病院へ向かった。
日曜日だったので、救急扱い。
病院にいる間に、ピンクのおりものが、そんなに量は多くないけれども、鮮血に変わった。でも、日曜日なので、専門の医師に診てもらうことはできず、そのまま帰宅。翌日の産婦人科の予約を入れておいた。


翌日、月曜日。予約の時間の一時間くらい前、下腹のあたりが鈍く痛い…。
…と思っていたら、何かが弾けたような、みおが産まれた時の破水にも似た感触が、ポンっと、下腹の辺りでした。
そして、出血し始めた。

夜用のナプキンを当てて、病院へ向かう。
JBさんに、大丈夫?(気持ちの面で)、と聞かれても、表面上はなぜかすごく落ち着いていた。でも頭の中が、脳みそが熱い。


病院に着き、すぐにエコーで診てみましょうと言われ、部屋を移る。

おなかにジェルを塗られて、sonographer(日本語だと何ていう?エコーをする人)が、私のおなかを診ている。ずーーっと、ずーーーーーっと診ている。


そして、彼女が言った。
"I can't find any pregnancy. No heartbeat nor baby."
「妊娠が見受けられません。心音はおろか、胎児すらも見つけられませんでした」



………その前日も、その日の朝も、病院へ出かける前に浴びたシャワーの時でも、まだ希望は持っていた。シャワーでは、一生懸命、「一緒にがんばろうね」って、おなかに向かって話しかけていた。

でも、おなかで何かが弾けて、その直後に始まった本格的な出血を見て、その時、自宅のトイレの中で、初めて、もうダメかもしれないと思った。


医師は、早い段階で流れてしまったのだろう、と言った。
6週目のエコーの時には確かに赤ちゃんは私のおなかの中にいたし、心拍もあったのだから、6週から12週の間だろうとのこと。


その日、病院の帰りに、お昼もとっくに過ぎていたけれど、レストランで食事をし、そのショッピングエリアのトイレへ行った。

その時、何かが出てきた。
胎盤か何かかもしれない、と思って、トイレに流すことができなかった。



それから二日経った水曜日。
なんだか、まだ何かが産道にある気がしてならなくて、もう一度病院へ行った。
診察の結果、また、二日前に見たような、赤い小さな胎盤のようなものが出てきた。

一応、二日前に取っておいたものも、持ってきていたので、医師に見せた。

すると、月曜日の子も、この日の子も、両方とも、胎児だった。
小さな袋に、小さな胎盤と一緒に入っているんだって。
私達が見たのは、そのふたつの袋。ふたごちゃんだったんだ。


7〜8cmの細長いふたつの袋、その中に、ちいさな命がひとつずつ。
守ってあげられなくて、あまりにも小さくて、あまりにも愛おしくて、涙が出た。



月曜日までは、ずっとおなかの中にいたんだね。
あの、何かが弾けて出血が始まった時に、子宮から出てきてしまったんだ。だから、エコーに写らなかったんだ。
そうして、ひとりはその日のうちに出てきて、もうひとりは、産道のどこかに、まだいたかったのかもしれない。

もう、かわいそうで、いたたまれなかった。愛おしくて仕方がなくて、抱きしめたいのに抱きしめられない。

あの時、トイレに流してしまわなくて、本当に良かった。


そして、この時、看護師さんに、その子も持って帰ってもいいですか?と聞いたら、かなりびっくりされ、そして医師から、週数と法律の説明を受けた。何週目かを過ぎると、死産扱いになるとか、そうすると遺体をただ持って帰るのは違法だとかなんとか、もう忘れちゃったけれど、なんだか、傷付いた。私が、ではなくて、このふたごちゃんのことを思って、その事務的な対応に傷付いた。

そして、イギリス出身の看護師は、この週数での胎児を持ち帰りたいっていう人は初めてだ、と言い、あからさまに驚いていた。

その驚き方に、私は驚いた。
じゃあ、持って帰らないの?
そこの、医療用のゴミ箱に、さっきまで自分の体の中にいた、数日前まで生きていた(であろう)赤ちゃんを捨てて帰れる親って、いったいどこにいるの??


さらに、その医師は、私は今二歳の双子の娘がいるんだけれど、双子はおススメしないよ〜。もう本当大変!と言っていた。

なんでだろう?そんなこと言えちゃうのってなんでかな?
本当によくわからなかった。

少しでも落ち込まないように、気を使ってたんじゃないかな、と、帰り道にJBさんは言っていたが、あまりにデリカシーがなさすぎる気がした。




帰ってきて、うすい桃色の布に包んで、庭のマカダミアの木の横に埋めた。
実は私はもう大きい方のマカダミアの横にって、思っていたんだけれど、JBさんは、私たちが2年くらい前に植えた方の、まだ1mくらいの赤ちゃんマカダミアの隣に穴を掘ってくれたので、そっちに埋めた。あかちゃん同士だから、こっちの方がよかった。

みおも一緒に、埋めるのを手伝ってくれた。
やさしく、手で順番こに土をかぶせていった。
そして、皆でお線香をあげた。


彼には、まだ理解するのが難しかったと思う。
土に還るんだよ、back to the earth だよ、って伝えた。
みおはその後、しばらく、この表現を使ってた。なんだか、すごくやさしくこの表現を理解して、使っていたように思う。


短い間だったけれど、私たちのところへやってきてくれてありがとう、と思った。
短い間だったけれど、せいいっぱい愛していたよ。


私には、一歳年上のふたごのお姉ちゃんがいる。死産だったのだけれど。
なんだか、今回のふたごちゃんたちと、少し重なってしまうのだ。そのせいか、このふたごちゃんたち、まだ性別もわからないはずなのに、どうしても女の子たちだった気がしてならない。不思議なんだけど。



そうして、改めて、あかちゃんを授かること、受精して、妊娠して、出産するっていうことは、奇跡が重なり合ってできることなんだなぁと感じた。


健康に産まれてきてくれたみおに、本当に感謝。
そのことに気付かせてくれた、ふたごちゃんにも感謝。
でもこの時は、みおがいて、本当に本当に幸せだと思った。彼がいて、救われた。まだ2歳と数ヶ月だったみおが、やさしくて、純粋で、ただそこにいてくれるだけで救われた。


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# by jupiterica | 2016-03-21 20:46 | Mio&海 誕生物語

ひな祭り & 海ちゃん誕生物語 【その3】


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ひな祭り!

今朝あれ?そういえば??って思って、カレンダー確認した。
みおが幼稚園やらデイケア行ってるから、曜日は間違えないんだけど、日にちってすぐ忘れちゃう。

ケーキでも焼こうかな、と思ったけど、海はまだ食べないし、まいっか、となった。再来年くらいには食べるかな?来年あたり、かわいいお寿司でも作ろうかな。

なので、普通に晩ごはんを食べた後、このあいだ母が送ってくれたひなあられを食べました。
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かわいいね。


母が、みおには兜を送ったので、海にもおひな様を、と言って、伊予の『南雲』という作家さんの一刀彫のお雛様とお内裏様を送ってくれました。

丁寧に彫られ、色付けされたお雛様たちは、表情がとっても穏やかで、見ててほっこり幸せになる。
どうもありがとう。


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ここ一ヶ月くらい、ずっとここにいたよ。




そうそう、昨日は看護婦さんのところへ行って、色々チェックしてもらってきた。
体重が4.46kgになってた。5週間もたたない間に、1.8kgも増えてる!
授乳は3時間毎にしてるんだけど、小さく産まれたせいか、みおの時よりも成長が早い気がする。


まだ夜中に2回起きるけど、最近は1回の時もある。夜通し寝られるようになるのはいつ頃だったっけ?でも、私もこのルーティーンに慣れてきてるから、最初の2〜3週間ほど疲れてもいないな。あの時は、朝起きてからすぐに二度寝してたもんね。
そういえば、海はいつの間にか、昼夜の区別がついてきて、夜中に起きて授乳しても、げっぷして包んでバシネットに戻すと、私が水を飲みに行ってる間に、もう寝てくれてる。最初の数週間は、夜中の授乳の後に、寝かしつけしてたもんなぁ。昼間は、授乳後に寝る習慣つけないようにしてるから、夜中でも、授乳後、急に元気になっちゃったりしてたもんな。夜中の寝かしつけは、本当に疲れる。自分が寝そうになりながら、いや、寝ながら寝かしつけしてた。
今は、朝6時に海が起きると、自分の朝ごはんの時間まで庭の草むしりとかしちゃうくらい余裕が出てきた。



今日は、去年までずっと行ってたプレイグループに顔を出しに行ってきた。
みおは幼稚園なので、彼を送って行ってから。

ほんの2ヶ月ほど会わなかっただけなのに、皆大きくなってる!
今日は歌の先生を招いて、ひな祭りの催し物があったみたい。歌の先生も、昔みおがリトミックで通っていたので、久しぶりに会えて嬉しかったな。
海は皆と初対面。ほとんど寝てたけど。子ども達も、赤ちゃん好きの子はわらわら寄ってきて可愛かったな。海、あんなに大勢の子ども達にいっぺんに会ったのは、初めてじゃないだろうか。みおで慣れてるのか、大声もドタバタも、ぜ−んぜん気にしないで寝てたけど。本当、二番目の子は、順応性があるというか、常に鍛えられてるんだなぁ。




さて、そんな初めてのひなまつりを過ごした海の、誕生物語の続き。
【その1】→
【その2】手荷物編→


……アセスメントユニットのベッドに横になっている時は、波はそれほど強くなかった。


でもだんだん、おなかがきゅぅ〜〜ってなる、ちょっと気持ちのいい痛さ、とでも言うのだろうか、なんだか懐かしい痛みも感じてた。
そして、そう、もうトイレに行きたかった。

途中で、あれ?これってトイレ大の方をもよおしてる時の痛みに似てるなーなんて思ってた。


とにかくリラックスしたい。
もし、これが大の方(というか、ウンチだね!)だったら、さっさと出して、スッキリしたい!って気持ちになり、それなのに、前述のように、なかなか気づいてもらえず、やっと気づいてもらえた時には、なんだか色々せっぱつまってた。



トイレは、私のいる部屋の斜め向かい。

トイレに入ったら、なんか一安心。
汚い話だけど、やっぱり大をもよおしていた模様で、サッパリスッキリした。


水を流して、出ようとしたら、また波が来た。

もうこの時には、けっこうな『波』になってきていて…
もうそれは本当に、寄せる波引く波って感じで、どわどわどわ〜〜〜っとやってきては、身体中の体温上げてってる感じで、渦波が下腹のあたりで、まさに渦を巻いている感じ。

トイレの便座に座ってる姿勢って、おなかが痛い時には安心できる体勢だよね。おなかと太ももをくっつけるようにして、波が通り過ぎるのを待ったり、洗面台に手をついて、鏡の前に立ち、腰を左右にゆらゆら揺すったりしながら、その間も Slow breathing はしてる。

そうしたら、また便意が襲ってきた。私の体は、もうすっかり腸を空っぽにしたいみたいだ。そして、波と波の間にまた用を足して、スッキリとする。


そうこうしていたら、けっこう時間が経っていたみたいで、トイレの外から、JBさんが心配して声をかけてきた。

もうトイレに用はないので、出てみると、JBさんがそこにいて、
「調子どう?もうジャッキー(仮名・JB友達のドゥーラ)に連絡した方がいい?」と聞いてきた。


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※ 前にも、ちょっと触れたけど、ドゥーラとは、お産の時にお手伝いをしてくれる人のこと。助産師さんと似たようなものなんだけど、助産師さんの方が、資格があって、主に助産院や病院で働いてる。ドゥーラは、もっと個人でやってる人の方が多いのかな?

実は今回、ヒプノバーシング関係のドゥーラに頼もうかと思っていたんだけど、なんと、すべて込み込みの値段が、$2,200!
これには、出産前の面会、出産後のアフターケア、ヒプノバーシングのフレッシュアップコース($3〜400ほど?)も含まれてるんだけど。…でも、それにしても、ちょっと予算オーバーというか、こんなに高いと予想してなかった。

どちらかというと、私は、ヒプノ関係のドゥーラの方が安心できていいな〜なんて思っていて、JBさんは彼の昔からの友達のジャッキーをとても信頼しているから、彼女に頼みたいと言っていたのだ。

ジャッキーももうかれこれ5年ほどドゥーラをしていて、ヒプノバーシングのトレーニングなどは受けていないけれど、自然派で、私たちのやり方を尊重してくれるのは目に見えていた。私も何度かフェスやギグなんかで会っていて、とても感じのいい人だなぁと思っていた。

ジャッキーの家に遊びに行って、ランチを一緒にした時に色々詳細を聞くつもりだったんだけど、おしゃべりに花が咲いてしまい笑、その後メールでいろんな詳細を聞いたところ、彼女は$600で引き受けてくれるとのこと。そして、今回は、主に、みおの世話もお願いしたいというわけで、それプラスベイビーシッター代($25/H)を時給で支払うということになった。また、もし呼び出す時間が、夜10時〜朝6時までの間だったら、プラス$100。
これは妥当な値段なんじゃないかな?私はその他は当たってないので、相場はわからないけれど、JBさんの友人だし、信用できるし、気も合うし、彼女に頼むことにした。
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自宅で破水した時点で、すでにジャッキーには、その旨連絡していたんだけれど、こちら(病院)へ向かってくださーいって連絡は、今した方がいいのか?どうなんだろ?

彼女の自宅からおそらく車で20分ほどかかるだろうし、支度もあるだろうし、早めに連絡した方がいいんだろうけど、その時の私は、
「まぁ、波来てるけど、どうなんだろ?もっと本格的になってからの方がいいのかも?」なんて考えていて、
「うーん、わからん。さっきの助産師さんに聞いて!」って言ってた。




それで、自分のいた部屋に帰ろうとするんだけど、あれ?どこだっけ?ってなった。私は、駐車場でもなんでも、迷子になったり、自分の位置を把握してないことが滅多にないので、やっぱり、少し、心ここにあらずな状態だったんだろうな。

JBさんに教えてもらって部屋に入り、JBさんは助産師さんを探しに行った。
その間、みおはまだ Interview roomのカウチで寝ていて、JBさんもたまに私のところに様子を見にくる以外は、Interview roomで過ごしていた。



さて、部屋に戻ったあたりから、波がどんどん強くなってきてる…?
さっきまでは、Slow breathingでけっこうごまかせていたプレッシャーも、なんだかだんだんお祭り騒ぎになってきた……??


ベッドに上がろうかと思ったんだけど、波のくる間隔が短くなっていて、ベッドの上でのんびりって感じでもなくなってきていた。

なので、ベッドの脇に立って、ベッドに上半身を伏せつつ、腰を左右にゆ〜らゆら揺するか、ベッドに肘をつき上半身を伏せ気味にして、床に膝立ち(神様にお祈りする姿勢っていうのかな)するかしていた。

この腰を左右にゆ〜らゆらっていうの、この時自然とやっていたんだけど、効くね。もちろん、呼吸法もやりつつ、このゆ〜らゆらが一番楽だった。


この時、まだ部屋にひとりきり。
助産師さんや看護師さんは、あいかわらず忙しそう。
JBさんは、寝ている幼児をほっぽっておけないしね。




何時頃だったんだろうね?
いやぁ〜、Time distortionとは、よく言ったもので、本当に時間の間隔がわからなくなっていた。
(みおの時も、まるで同じこと言ってたような気がする…)

ヒプノバーシングでは、ヒプノシス(催眠術)で行われるように、時間の間隔を早めたり遅めたりっていうテクニックを使う。5分を1分に感じるようにって練習もしたような気がする。そうすると、時間が経つのが早く感じるから。

…というか、そんな練習をしなくても、実際時間は勝手にぐんぐん過ぎて行ってしまっていた。あら、もうそんな時間だったの?ってみおの時も思ったし、今回もまさにそんな感じだった。産まれてちょっとしてから、やっと、あれ、そういや産まれたの何時だった?って、ようやく時計見た。もちろん、助産師さんがちゃんと記録してくれていた。

『時間』という物差し自体、すっかり忘れていたよ。

多分、10時45分頃、アセスメントユニットへ移動したと思うので、それからしばらく赤ちゃんの心拍見たりしてて、トイレに行ったのが11時半〜45分くらい?トイレから戻ってきたのが夜中の12時前くらいだったのかな…?
…って、これは全て憶測だけれど。




そうこうしているうちに、なんだか、これはもう本格的な『波』なんじゃないだろうか?って思えてきた。
…というか、そうあってほしい、というか。
もう、お腹の渦巻きはお祭り騒ぎどころじゃあなくって、大型台風とか、激しい竜巻?並みになっていた。
どうしたもんかな、これはぁー!!!と思いながら、Slow breathingも、少しずつ息が荒くなってきていた。「ふうぅ〜〜」とか、「はぁわぁ〜〜」とかって声も少しずつ漏れてきていた。


…………そんな時、おなかの中の下のあたりに、重いプレッシャーを感じた。
それはもう、まさに、体の内側で、何かが出てこようとしていて、その出口の皮だか筋肉だかが、うすく伸びていってる感じ!!
ベッド脇で立って、例のゆ〜らゆらをしていたのだけれど、とっさに、「あ、赤ちゃんの頭が出てくる!」って思った。

その、伸びている皮だか筋肉だかは、子宮頸部(子宮の下の出口、産道へつながる)だと思うんだけど、その時、一瞬、「もう膣から外の世界に出てこようとしているのかも!」って思って、ちょっと焦ったのを覚えている。(一瞬だけどね!)

だって、その時、まだ部屋にひとりっきり!笑
(しかも Birth suite じゃなくって、まだ Assessment unit だよ!!)


「あー、どうしようかな〜。外に出て人を呼ぶにも、なんか、歩いたら、もっとつるんって出てきちゃいそう…」
って思ってた。


続く!
# by jupiterica | 2016-03-03 21:43 | Mio&海 誕生物語


赤ちゃんが産まれて、それまでがむしゃらに働いて遊んで旅してたのに、急にほっこりとした感じの生活になったのです。ブリスベンにて、旦那さん(JBさん)とみおと3人でのんびりやってます。

by jupiterica